北澤美術館特別展 パート・ド・ヴェール -秘められたるガラス技法-

「パート・ド・ヴェール」は、色ガラスの粉を型に詰めて焼き上げる特殊なガラス技法です。古代エジプトで栄え、その後ながらく途絶えていましたが、1885年頃にフランスの彫刻家アンリ・クロスが再現に成功し、世紀末アール・ヌーヴォー期から1920年代のアール・デコ期にかけて流行しました。パート・ド・ヴェールは、通常のガラスづくりにはない微妙な窯の温度調整や、鋳型の中で融けてゆくガラス粉を相手に思い通りの文様を仕上げる難しさなど、気の遠くなるような根気と、高度な技を要する製法でした。作家たちは互いに秘術を明かすことなく競い合っていたために、作品は残されていても製法は謎に包まれています。北澤美術館では、ダムーズ、ワルター、アルジィ=ルソー、デコルシュモン、デプレら代表作家の作品を集めた世界でも珍しいコレクションを所蔵しています。この度、開館30周年の最後を飾る特別企画として、およそ60点を一堂に公開いたします。光を透す鮮やかな色合い、卵の殻のように薄くデリケートな作品、あるいは陶磁器のように滋味あふれる肌合いなど、奥深い世界をお楽しみください。
VN:F [1.9.3_1094]
この記事のお役立ち度を星の数で投票!あなたの投票が書いている人を勇気づけます
0.0/5 (0 votes)

北澤美術館

北澤美術館外観北澤美術館写真2北澤美術館写真3

山荘風の雰囲気を感じさせる建物です。

エントランスホールに面したブロンズの扉を押し開けると、オレンジ色の光を放つエミール・ガレの代表作「ひとよ茸ランプ」(高さ83センチ)があり、そこから壁沿いに設けられた展示ケースを一巡してガラス工芸を見ることになります。照明を落とした暗がりの中に、作品だけがスポットライトの光に浮かび上がる展示手法をとっています。ガレの作品を中心として常時100点前後が展示されています。現代日本画展示室では、巨匠たちの心に映じた自然美が、皆様を心地よい美の世界へといざないます。

住所諏訪市湖岸通り1-13-28
電話0266-58-6000
営業時間9:00~17:00(4~9月は18:00まで)
定休日無休 (展示替えの為、臨時休館日あり)
ホームページhttp://kitazawamuseum.kitz.co.jp/
駐車場あり