高島城

※写真提供:諏訪市観光課・長野県観光協会 高島城

高島城の概要

かつては諏訪湖に突き出した水城で「諏訪の浮城(すわのうきしろ)」と呼ばれていましたが江戸時代初めに諏訪湖の干拓が行われ、水城の面影は失われてしまいました。
しかし、浮城の異名を持っていたことから日本三大湖城の一つに数えられています。

葛飾北斎の冨嶽三十六景「信州諏訪湖」を見ると、高島城が浮城であった様子を窺うことができます。

日根野氏によって総石垣造で8棟の櫓、6棟の門、3重の天守などが建て並べられ近世城郭の体裁が整えられましたが、軟弱な地盤であったため、木材を筏状に組み、その上に石を積むなどの当時の最先端技術が用いられ築城されました。
それでも石垣が傷みやすく、度々補修工事を加える必要があったといいます。
7年間の短期間で築城したため、かなり無理をしたらしく、地元では「過酷な労役に苦しんだ」「石材を確保するため、金子城の石材は全て持ち出したほか、墓石、石仏も用いられた」などの伝承が残っています。

二の丸三の丸は開発の手が入り宅地化していますが、本丸は高島公園として整備され、本丸の石垣および北側と東側の堀が残っています。
建造物としては、三の丸にあった城門が本丸に、どこの門か定かではないが温泉寺および浄光寺の山門として、それぞれ移築現存し、能舞台が温泉寺本堂の一部として移築されています。


高島城の歴史

1.中世、諏訪氏は現市街地北方にある茶臼山に高島城(茶臼山城)を築いて居城としていました。(現存していません。)
諏訪頼忠は、平城の金子城(諏訪市中洲・現存していません。)を築き、新しい拠点としたが、1590年(天正18年)に諏訪頼忠が武蔵国奈良梨に転封となり、代わって日根野高吉が、茶臼山にあった旧高島城に入城。
2.日根野高吉は、1592年(文禄元年)から1598年(慶長3年)にかけて、現在の地である諏訪湖畔の高島村に新城を築城。
その際村人には漁業権や賦役免除権などの特権を与える代わりに小和田へ移転。
日根野高吉は織田信長、豊臣秀吉の下で普請を経験していたことから、織豊系城郭として築城し、石垣を築いて天守も上げたものです。
3.1601年(慶長6年)日根野氏は下野国壬生藩に転封となり、譜代大名の諏訪頼水が2万7千石で入封。
再び諏訪氏がこの地の領主となり明治維新まで続くこととなりました。
江戸時代は諏訪藩の政庁であり藩主の居所であり、1786年(天明6年)に石垣などが補修されています。
4.寛永3年(1626年)には徳川家康六男の松平忠輝を預かることとなり、これに伴い南の丸(現在では市役所駐車場)を増設し、監禁場所としました。
以降も南の丸は、幕府から預かった吉良義周などの流人の監禁場所となりました。
5.1871年(明治4年)廃藩置県により高島県となり、県庁舎として利用されました。
6.1875年(明治8年)に天守以下建造物は破却もしくは移築され、一時は石垣と堀のみとなり、翌1876年(明治9年)高島公園として一般に開放され、1900年(明治33年)に諏訪護國神社が建てられています。
7.現在は二の丸、三の丸が宅地となり、1970年(昭和45年)には本丸に天守・櫓・門・塀が復元され、高島公園として整備されました。


天守閣内のご案内

高島城から諏訪湖を望む

城内1階は「企画展示コーナー」「市民ギャラリー」「情報コーナー」となっており、2階は「築城」「藩主」「藩士」「藩政」のテーマごとに遺品や資料を展示し、3階は諏訪の平を一望できる展望コーナーになっています。
展望コーナーからは、天気の良い日には諏訪湖の向こうに北アルプスが、空気が澄んでいる日には別方向で富士山が望めたりします。
諏訪湖方面を見ると、現在では1kmほど湖畔から離れていますが、ここまで諏訪湖だったのね・・・と思うことしきり。
戦国時代の武将も同じ景色を見ていたのかと思うと、感慨深いものがあるかもしれません。


おすすめの時期

高島城の桜

高島城を訪れるのなら、次の時期がおすすめです。

 

春の桜の時期(4月中旬から下旬頃)

桜と高島城がマッチングしてとても綺麗な景色を醸し出します。
高島公園内には、桜の木がたくさんあり、レジャーシートをもってお出かけいただくと即席花見が可能です。
近くにはコンビニもあり、お弁当や飲み物などを買ってゆっくりと過ごすのもいいですね。

 

初夏の藤の時期(6月上旬から中旬頃)
高島城と藤

高島公園には、藤棚があります。
この藤がまた綺麗なんです。
公園内をゆっくり散策するのもおすすめです。

 

冬の積雪の時期(1月上旬から2月中旬頃)

雪がある(寒いですが)高島城もまた素敵です。
お濠が凍っているくらいなので、かなり気温は低いのですが、そんな時期に晴れていたりすると天守閣から見る景色がとても素敵です。
北アルプスや富士山なども望めて(何度も言うようで申し訳ないのですが寒いですけれど)心が洗われるような気がします。


マイナーな見どころ?

高島城の亀石

 

亀石

元々高島城内の庭園にあったこの亀石は、明治8年の廃藩置県の時に城外に移され、個人の庭園に安置されていたのですが、平成19年に132年ぶりに高島城公園に戻ったそう。
水をかけると、まるで亀が生きているようになり願いが叶うといわれています。

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高島城

高島城外観高島城写真2高島城写真3

日本三大湖城の一つに数えられている高島城。

かつては諏訪湖に突き出した水城で「諏訪の浮城(すわのうきしろ)」と呼ばれていたが、江戸時代初めに諏訪湖の干拓が行われ、水城の面影は失われた。
しかし、浮城の異名を持っていたことから日本三大湖城の一つに数えられています。
【入場料(天守閣)】
大人300円(200円) 小人150円(100円)
※( )内料金は20名以上の団体
※小人…4歳から中学生(保護者同伴の未就学児童は無料)

住所諏訪市高島1-20-1
電話0266-53-1173
営業時間9:00~17:30(10~3月は16:30まで)
定休日年末
ホームページhttp://www.city.suwa.lg.jp/www/info/detail.jsp?id=1348
駐車場あり